今、さまざまなお店に“個性化”が求められています。
地域でどういった存在でありたいのか、ブランドづくりを見据えた発想が必要だといえます。
WHAISではお店の“個性化”のための表現をもっと全体的な「店鋪デザイン」として捉え、新しいお店づくりのために、次のようなメニューと手順を提案しています。
1. 基本となるシンボルとロゴタイプの制作
設計のコンセプトからロゴマークの方向性の模索、そして制作まで、ここが第一歩となります。
2. 店鋪外装への展開
(建物・テナントへの表示、看板類)
建物の存在と看板など表示物は、お店にとって情報発信の最重要な媒体です。良いイメージで地域のランドマークとなれたら成功といえます。
3. お店のさまざまな印刷物への展開
(名刺・ショップカード・商品パッケージ・包装紙・チラシ・パンフレットなど)
お店のさまざまな情報を知るために手に取ることができる、お客様にとって身近なアイテムです。手から手へ一人歩きしてくれる媒体として、各個性の視覚化を強化する効果があります。
アイテムのデザイン
お店を表現する基本としてまずオリジナルのロゴマークをつくり、そして商品パッケージ・ショップカード・名刺・包装紙・手提げ袋などに展開していきます。
こうしたアイテムの印象が、実は店鋪のイメージを大きく左右します。ロゴマークにお凝縮させた「お店のイメージ」をアイテムにも拡げて展開してこそ、初めてお店のスタートラインと考えています。
ここでお手軽に既製のものなどで済ますと、一貫性・統一感の破れが、チープさとしてお客様に一目瞭然に伝わってしまいます。
ロゴマークから末端の印刷物まで一筋のイメージで通してこそ「ブランド」となるのです。
椿茶園、パッケージ
“気持ちの良い”情報発信
お店はただそこに佇んでいるだけで、周囲に多くの情報を発しています。優しそう・怖そう、明るい・暗い、カジュアル・フォーマル… さまざまな情報を、受け取る側は敏感に感じ取ります。
そうした情報をコントロールし、良質な、“気持ちの良い”情報として発信し続ける。それが「ブランディング」です。
情報発信のイメージイラスト
長く愛されるお店を目指して
いうまでもなくブランドは一朝一夕には作られません。誠意あふれる電話の対応、明るく清潔な雰囲気、整理されたインフォメーション、丁寧な接客、美しいパッケージ… こういったことの総体が“気持ちの良い”情報発信です。質を落とさずに発信し続けることで、お店への親しみや信頼はより強固になっていくでしょう。
そして、“気持ちの良い”情報発信とは、デザインの力だけでは実現しません。主体はオーナー様をはじめお店全体、スタッフ一人一人であり、日頃の活動となります。
こうした視点に立って、お店づくりのためのひとつの力としてデザインを活用していただくことが、私たちの理想です。大切なお店が大きな一歩を踏み出せるように、そして踏み出してからの情報発信のお手伝いを続けていけたらと願っています。
椿茶園、外観